作家名: ルイス・カムフォート・ティファニー
作品名: ジャック・イン・ザ・パルビット(天南星)
制作地: アメリカ
制作年: 1918年
技法・素材: 光彩、ファヴリル・グラス
サイズ: H46.8×W26.7×D11.8cm
作品番号: N-119
ジャック・イン・ザ・パルビット(天南星)と呼ばれるこの植物は
草原によく繁茂しますが、ティファニーはこの植物の全体像をガラスを
用いて忠実に再現することで、彼にとってのアール・ヌーヴォーの理想を
完璧に表現しています。
ここで彼は器全体を。三次元的な描写によって。それ自体が対象の植物で
あるかの如く変形させています。器と装飾が融合し、一体となっている
のです。これはアール・ヌーヴォーにおける芸術的革命の成熟期を代表
するもので、同じく重要な作品にエミール・ガレが1904年に亡くなる
直前に制作した一連の自由な形態の花瓶のシリーズが挙げられます。