作家名: ルネ・ラリック
作品名: 3羽の燕の香水瓶
制作地: フランス
制作年: 1920年
技法・素材: 無色ガラス、型押し、パティナ
サイズ: H12.3×W12.3×D4.1
作品番号: D-025
1902年、ラリックの止まることを知らないガラスでの試作実験は、
香水メーカーであるフランソワ・コティの関心を引き、コティから
自社の様々な香水のラベルのデザインと香水瓶の制作を依頼されました。
ラリックによるコティへの最初の作品は、ルグラ&シィーでクリス
タルガラスで作られ、その殆どは無署名でした。しかし1908年迄に、
ラリックは彼専用のガラス工場をコーム・ラ・ヴィーユに置き、そこで
独自のデザインで制作するようになります。そして第1次世界大戦が
勃発する迄に、ジュエリーの制作は殆どやめてしまっていたのです。
1918年、更に大規模な工場をウィンゲン・シュール・モデールに購入
すると共に、ガラスに重きを於いていた彼は、その生産体制を更に
強化しました。この「三羽の燕」と呼ばれる香水瓶は1920年に発表され
ましたが、これは数年間にユビガン、ロジェー・エ・ガレー、ガビラ、
そして彼自身の店メゾン・ラリック等の香水メーカーの為にラリックが
デザインした何十もの作品の内の一点です。又、今日多くのコレクターが、
ラリックの香水瓶を収集しています。